多言語対応のホームページを制作する時には自動翻訳は使わない

2022年10月30日

とても便利な自動翻訳ですが、完璧では無い

日常で、英語のページやメールを受け取った時に、文章の意味を理解するために、自動翻訳のサービスを使用することは良くあります。とても便利な機能なので、利用する人も多いでしょう。

自動翻訳は無料で利用出来るので、多言語化に自動翻訳を活用しようとすることもあると思います。

しかし、企業のホームページに自動翻訳を導入しようと考えている企業は多くあるのではないかと思います。しかし、ブラウザの言語によって自動的にページを生成すると自動生成コンテンツとなりますし、翻訳結果をコピペするとネイティブな翻訳では無いので、低品質なコンテンツになります。

自動生成されたコンテンツ

多言語対応するホームページ制作を行う時に、この自動翻訳を導入すれば簡単に多言語対応出来ると考えることもあると思いますが、Googleのウェブマスータ向けガイドラインに「自動生成されたコンテンツ」の記載があります。

ブラウザの設定言語を判別して、自動的に設定された言語に自動翻訳してページを表示することは、自動生成されたコンテンツに該当するので、ガイドライン違反でペナルティを受ける可能性があります。

どうしても自動翻訳を使う場合は、ユーザーが言語を指定した時に自動翻訳のページが表示されれば自動生成コンテンツにはなりません。

自動翻訳のページは独自のURLとして存在しませんので、Googleにインデックスされないので、自動翻訳で多言語のページを作っても検索結果には表示されません。自動翻訳を利用して多言語の集客をしようとしても、それは実現しません。自動翻訳を利用してもアクセスアップには繋がりません。

自動翻訳の精度が今後どの程度まで向上するのかが大きな課題です。

自動翻訳をコピペすると低品質なコンテンツ

自動翻訳したページをコピペして、ホームページに掲載することも考える人がいると思いますが、例えば英語を翻訳しても、完全な日本語として理解することは出来ないと思います。自動翻訳はネイティブな翻訳に比べると精度が低く、海外の人が読むと不自然な文章になります。

Googleなどの検索エンジンは共通して、ユーザーに対して価値のある高品質な情報を検索結果の上位に表示したいと考えています。

このような情報をホームページに記載すると、Googleからは低品質なコンテンツと判断されて、ランキングにはかなりの悪影響があります。

多言語対応する場合は、それぞれの言語のネイティブな翻訳を掲載する

ホームページで多言語対応する場合は、自動翻訳は使わず、ネイティブな翻訳を掲載する必要があります。

言語別にディレクトリを作成して、それぞれの言語を使っている人が読んでも不自然では無い文章を記載しましょう。

日本語のページが良質なコンテンツであれば、ネイティブな翻訳をしたページも良質なコンテンツになって、様々な言語で集客が可能になります。

越境ECなどで多言語に対応する場合、コストを掛けたく無いと言う理由で、自動翻訳を利用してホームページを制作すると、全く検索結果に表示されなくなってホームページ制作に費やした労力やお金が全く無駄になってしまいます。

特に海外からの利用者が多い、英語と中国語、韓国語は費用を掛けても、ネイティブな翻訳で多言語化して、安易に自動翻訳を利用してホームページ制作しないようにしましょう。