おしゃれなホームページを作るのは誰のため?
目次
おしゃれなホームページはユーザーのため?
おしゃれなホームページやスタイリッシュなホームページやかっこいいホームページにしたいと言うのは、誰のためにすることでしょうか?
おしゃれなホームページにしたいと思うのは、企業のイメージを正しく伝えたいと思うからで、企業のイメージとかけ離れたデザインにすることは避けるべきです。また、明らかに素人が作成したと思われるような稚拙なデザインにすると閲覧したユーザーはチープな印象を感じるので、避ける方が良いでしょう。
また、病院やクリニックなど、不安を抱えている人が安心できるようなデザインにすることは重要で、業種によってはデザインが集客に大きく影響する場合もあります。
しかし、おしゃれなホームページにしたいと思っているのはホームページを作成する企業の側のこだわりであって、ユーザーは必ずしもおしゃれなホームページを求めてはいません。お客様は解決したい疑問や質問や悩みがあってその解決策を探して検索します。求めているのは、疑問に対する回答であって、おしゃれなホームページではありません。
おしゃれなホームページにしたいのは依頼する側のこだわりであって、ユーザーのためではありません。

自己満足を最優先にすべきではありません
おしゃれなホームページなど、ホームページのデザインにこだわるのは、依頼した企業や担当者の自己満足のためでしかありません。ユーザーはおしゃれなデザインのホームページを見たくてホームページを訪れる訳ではありません。
ユーザーが本当におしゃれなデザインを求めているのなら、おしゃれなデザインをしているプロのデザイナーさんを探して、そのような人向けのホームページを見に行けば良いのです。
ユーザーはあるキーワードを検索窓に入れて検索結果の上位のホームページを見に行きます。ユーザーが検索窓に入れるキーワードは、ユーザーが抱えている問題や疑問や質問です。
ホームページを訪れるユーザーはその問題や疑問や質問を解決したいからホームページを訪れるのです。ユーザーにその疑問や質問への回答を提示せずに、おしゃれなホームページだけを完成物として求めているとしたら、それはユーザー不在のホームページ制作です。
ホームページデザインは衛生要因
このように、おしゃれなデザインにしたいと思うのは、ホームページ制作を依頼する企業側の自己満足でしか無く、おしゃれなデザインのホームページを見たユーザーはそのデザインで不満は感じないかも知れませんが、満足はしません。
例えば、トイレが不潔だととても不満を感じます。しかし、トイレが清潔になっていても、不満は感じませんが満足はしません。
これと同様で、ホームページデザインがあまりにも稚拙だと、ユーザーは不快であったり不満を感じます。しかし、ホームページが美しいデザインであっても、不満は感じませんが、満足はしません。

コンテンツは満足要因
ユーザーは自分自身の問題や疑問や質問を検索窓に入れて検索します。そして検索結果の上位に表示されたホームページを見に行きます。そこに記載されているコンテンツを読んで問題が解決されれば満足します。
検索結果の上位に表示されているページはGoogleのアルゴリズムで一定の水準以上のページなので、ユーザーの疑問や質問に対して完全な解決策が提示されていなくても、ある程度の情報を提供してくれているwebサイトに大きな不満を感じることはありません。
ユーザーの疑問に対して丁寧で分かり易い解説を掲載しているサイトに辿り着ければユーザーの疑問が解決して満足します。そして、専門性が高く信頼出来る情報源をブックマークしたりして、他のページも見たり、関連キーワードで検索した時に、同じサイトの別のページがヒットすると積極的に見るようになり、次第にそのサイトのファンになり、商品やサービスを購入する時にはこのサイトからと思うようになります。
これが検索品質が凄く悪く、検索キーワードと全く合わない、おしゃれなデザインだけで中身の無いホームページが上位に表示されて、そのページを見ると大きな不満を感じるはずです。
ユーザーの疑問や質問に対応するコンテンツを掲載することがユーザー本位のサイト運営です。
ホームページのデザインは検索ランキングの評価外
ホームページのユーザビリティなどはランキングの評価に若干影響しますが、webサイトのデザインがどれだけ美しくてもGoogleなどの検索エンジンのランキングの評価には影響しません。ホームページデザインがどれだけ優れていても最も大きな集客元である検索エンジンからの集客が出来ません。
デザインを優先して、画像や写真ばかりでテキストの少ないページを作成すると、そのページはユーザーの疑問や質問の回答としては不十分なので、検索結果には表示されないので、どれだけこだわって作成したおしゃれなホームページもユーザーに見てもらえません。
おしゃれなwebデザインにしたとしても、検索結果に表示されてアクセスがあった後にユーザーがデザインを見るので、デザインが優先されて、検索結果に表示されないホームページは本末転倒です。
ホームページでお問合せやご相談を獲得するのが目的であれば、自己満足のおしゃれなデザインにすることよりも、ユーザーの疑問や質問に対する自社で出来る最良の回答を掲載し、自社の高い専門性をユーザーに伝えることの方が重要なのです。
ユーザーのことを最優先に考えるならデザインよりコンテンツ
ユーザーのことを最優先に考えてホームページ制作するなら、ホームページのデザインにこだわるよりも、良質なコンテンツの掲載を最優先に考えるべきです。検索エンジンから集客する方法はユーザーの疑問や質問に対する良質で専門性の高いコンテンツを掲載することが有効です。ユーザーが検索するキーワードに込められた検索意図に合った自社で掲載出来る最適な情報を掲載しましょう。
おしゃれなwebデザインにしたいと思うのは、自分が良いと思うデザインにしたいと言うことであって、ユーザーに良いホームページにしたいと言う観点が欠けています。
リアルの店舗の場合でも、最優先にするのは、ユーザーが求める品質が高く、安価な商品です。次に陳列やユーザーが求める商品に辿り着きやすいようなユーザー導線です。
カフェやホテルなどを利用する場合は、非日常を体験したいので、おしゃれなデザインは重要ですが、ホームページで非日常を体験したいと思っている人は少ないと思います。一般的な店舗のデザインが良いかどうかは、お店を選ぶ理由にはほとんどなりません。
webサイトでは商品を手に取ることが出来ないので、コンテンツは商品と同等に重要なのです。
ホームページのデザインは集客を決定する要因にはなりません。また、あまりにもデザインを優先させて、ユーザーが求める情報がほとんど掲載されていないサイトは、見た目だけで中身の無い会社だと宣言するようなものです。ホームページにはお客様第一で、ユーザーが満足する情報の掲載が必要です。デザインだけを優先させてお客様不在のサイト運営をすべきではありません。ホームページは見た目では無く、中身で勝負しましょう。
まとめ
おしゃれなホームページを作成しても、そのおしゃれなホームページによって簡単に集客出来るわけでありません。
おしゃれなデザインにこだわって、ユーザーファーストの運用をしなければホームページを活用した集客は出来ず、ホームページ公開の本来の目的である、お問合せやご注文を受けることが出来ません。
ホームページは企業が費用を支払って作成するもので、費用を払う以上、成果が求められます。おしゃれなデザインにしたと言う理由で、集客出来るホームページにはならず、支払った費用は無駄になるだけなのです。
ホームページにマーケティングの成果を求めるのなら、おしゃれなデザインにこだわるよりもユーザーにとって価値ある情報を掲載することを優先するべきです。

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。
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