ネットショップの開業方法とASPの比較

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ネットショップ開業にあたって知っておくべき情報(開業方法)を公開します

ネットショップ開業にあたって、まず決めておいて欲しいことは、「自分でやる」と言うことです。ネットショップは一度公開すれば完了と言うものではなく、常に修正や追加をして行かないと成果は上がりません。ホームページの解析ツールもあり、ネットショップを公開してから解析ツールで改善箇所を見つけることができるので、WEB制作会社に丸投げして作りっ放しでは、改善ができません。解析ツールでもう少し手を加えれば成果が上がるページも自分で更新しなければ全く変化しません。「絶対に成果を上げる」と言う強い意志を持って自分で制作、更新をすることがネットショップの成功にはとても重要なのです。

個人的には独自ドメインでのネットショップ開業をお勧めしますが、最初は固定費のかからないYahoo!ショッピングへ出店してみるのも有力な方法です。

さらに、サラリーマンからの独立開業を目指す場合は、最初の半年間は売上げ0でも生活が出来るような資金計画を持ちましょう。サラリーマンと平行してネットショップを運営できれば一番良いのですが、その場合は、勤めている会社の就業規則に副業の禁止が記載されていないか確認しましょう。

就業規則に副業禁止が記載されていて、副業がバレると解雇されてしまうので、退職時の有給消化や退職金を受け取れなくなりますので、注意が必要です。

ネットショップ開業に関係する許可や届け出が必要な業種

業種:
必要な許可
職業紹介業:
有料職業紹介事業許可
建設業:
建設業許可
不動産業:
宅地建物取引業免許
旅行業:
旅行業登録
貸金業:
貸金業登録
薬局:
薬局開設届
酒屋:
酒類販売免許
リサイクルショップ:
古物営業許可
骨董屋:
古物営業許可
古本屋:
古物営業許可
食肉販売業:
食品製造業許可
魚介類販売業:
食品製造業許可
氷雪類販売業:
食品製造業許可
乳類販売業:
食品製造業許可
菓子製造業・あん類製造業:
食品製造業許可
アイスクリーム類製造業:
食品製造業許可
乳製品製造業:
食品製造業許可
魚肉ねり製品製造業:
食品製造業許可
食品の冷凍又は冷蔵業:
食品製造業許可
清涼飲料水製造業:
食品製造業許可
乳酸菌飲料製造業:
食品製造業許可
氷雪製造業:
食品製造業許可
食用油脂製造業:
食品製造業許可
マーガリン又はショートニング製造業:
食品製造業許可
みそ製造業・醤油製造業 :
食品製造業許可
ソース類製造業:
食品製造業許可
酒類製造業:
食品製造業許可
豆腐製造業:
食品製造業許可
納豆製造業:
食品製造業許可
めん類製造業:
食品製造業許可
そうざい製造業:
食品製造業許可
かん詰又はびん詰食品製造業:
食品製造業許可
添加物製造業:
食品製造業許可
乳処理業:
食品製造業許可
特別牛乳さく取処理業:
食品製造業許可
集乳業:
食品製造業許可
食肉処理業:
食品製造業許可

ネットショップに関連する許可は以上です。ネットショップを開業を計画している場合は主に販売だと思うので、関係する許可はあまりありません。ただし、オリジナル商品を製造して販売する場合は、原材料表示と販売者の表示が必要です。販売者は住所と名前(会社名)の記載が必要です。さらに海外から直接買い付けして販売する商品も、日本語の原材料表示と販売者の表示が必要です。

開業届けの提出

ネットショップを開業するのが、副業であっても開業届けを所管の税務署に提出して下さい。赤字でも青色申告特別控除(65万円)が受けられるのと、赤字を3年間繰越できるので、開業届けは必ず提出して下さい。ただ、青色申告の場合は、損益計算書と貸借対照表を作成しなければいけません。複式簿記の記載方法が分からない場合は、地元の商工会や商工会議所に相談しましょう。

開業届けを提出すると、失業保険の適用にはなりません。また、副業の場合は本業の勤務先の就業規則に副業の禁止が記載されていないか確認しましょう。就業規則に副業の禁止が記載されていると、副業が解雇の条件になる場合がありますので、必ず確認しておきましょう。

open

プロとしての信頼を勝ち取れる商品を取り扱う

ネットショップで取り扱う商品を決める際には、その商品についてプロとしての専門性をユーザーに伝えることが出来る分野の商品を取り扱うようにしましょう。プロとしての専門性をユーザーに伝えることが出来れば、ユーザーからの信頼を勝ち取ることが出来、ユーザーはあなたのショップのファンになってくれます。そのような良質なWEBコンテンツを公開できる十分な知識や経験のある商品を取り扱うことが成功の鍵になります。

小売店の売上総利益率は25%~50%です

売上総利益

売上総利益は売上げから売上原価を差し引いたものです。簡単に言うと、売上げから仕入れを引いたものと考えれば良いと思います。この売上総利益率が20%を下回ると確実に赤字になります。売上総利益から、通信費やレンタルサーバーの費用や運賃など様々な経費が引かれますので、20%の売上総利益は大きいように見えて、実際には利益が出なくなるのです。競合他社の販売価格は当然検討しないといけませんが、仕入額も考えた上で、25%以上の売上総利益が得られるように価格設定して下さい。ネットショップの開業当初は販売実績も無いので、仕入れ価格も高めになると思いますが、出来るだけ競合他社とは差別化した商品を販売できるように工夫して下さい。

SSL接続は必須です

SSLとはインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みです。非SSLの場合、公衆無線LANなどで接続した時に、盗聴を目的にした公衆無線LANに接続してしまうと、住所やクレジット情報などを盗まれてしまう可能性があります。

chrome SSL

Google ChromeでSSLと非SSLのサイトに接続した場合の表示です。

firefox SSL

FirefoxでSSLと非SSLのサイトに接続した場合の表示です。

SSL化されているサイトはhttpsになります。そして「保護された接続」や「安全な接続」と表示されます。SSL化されていないサイトに接続すると、「このサイトへの接続は保護されていません」や「この接続は安全ではありません」と表示されます。ネットショッの場合、個人情報は必ず入力してもらうことになるので、盗聴の恐れがある接続のまま、ユーザーの情報を危険に晒すようなネットショップではユーザーから信頼されませんので、SSL化は必須です。ネットショップを新規開業するのであれば、SSL接続できるサーバーと契約しましょう。

特定商取引法に基づく表示とプライバシーポリシーは必ず公開してください

特定商取引法では、事業者の不適正な勧誘・取引を取り締まるための「行為規制」やトラブル防止・解決のための「民事ルール」(クーリング・オフ等)を定めています。特定商取引法に基づく表示は、すでに公開されている他のネットショップの表示を参考に作成すれば大丈夫です。

プライバシーポリシーはネットショップを運営して集めた個人情報をどう扱うのかをネットショップの運営者が定めた規範です。これもすでに掲載されているネットショップを参考に作れば良いでしょう。

ASP、レンタルサーバーの比較

レンタルサーバー初期費用月額費用容量商品登録数独自ドメインスマホ対応SSL対応
WordPress
+welcart
Xサーバー
X10
3000円1,296円200G無制限
料金別途

無制限
WordPress
+welcart
お名前サーバー
SD-12
0円2,600円400G無制限
料金別途

10ドメインまで無料
MakeShop
プレミアムショップ
10,000円10,000円22G10,000
料金別途
×
カラーミーショップ
レギュラープラン
3,000円3,000円5G無制限
別途料金
ショップサーブ
コーポレート
14,500円35,500円10G10,000
別途料金
×
イージーマイショップ
プロフェッショナル
2,759円4,472円3G無制限
別途料金

今の状況で個人情報をやりとりするネットショップがSSL非対応は論外なので、SSL対応可能な条件で考えるとWordPress+welcartが一番安く出来ます。多少の知識は必要かも知れませんが、実質的にレンタルサーバーの月額費用のみで運用可能なWordPress+welcartが一番お勧めです。WordPressもwelcart無料で利用できますし、ネット上にもカスタマイズの情報がたくさんありますので、ネットショップの制作はそんなに難しくはありません。welcartは決済機能もありますので、ネットショップの開業にはお勧めです。

同様のサービスはさくらのレンタルサーバーだと月額515円で100GでSSLの設定が可能です。エックスサーバーだと、初期費用3,000円、月額費用900円で200GでSSLの利用が可能です。

ショッピングモールの比較

ショッピングモール名初期費用月額費用容量商品登録数独自ドメインスマホ対応SSL対応
楽天市場 がんばれ!プラン60,000円19,500円 月間売上高の3.5%~7%500MB5,000×
amazon0円4,900円 月間売上高の8%~45%×
Yahoo!ショッピング0円0円×

ショッピングモール自体の集客力があることは魅力だと言われますが、ショッピンモールの中に埋もれていては売れません。Yahoo!ショッピングの出店店舗数が481,000店舗、Amazonが178,000店舗、楽天市場が44,528店舗です。これだけの店舗数があると、ショッピングモールの中でいかに露出するかが大きな問題になります。自分のネットショップが売れるかは別問題です。どのショッピングモールも「売りたければ広告を出せ!」と言うのが基本的なスタンスです。なので、コンバージョンが高く、売上総利益率の高い商材じゃないと赤字になってしまいます。

唯一Yahoo!ショッピングのみ費用がかかりませんので、最初に出店してネットショップの運営や接客、商品の発送などを経験して見るのは良い方法だと思います。

ショッピングモールが集客力があると言うのは、Googleが集客力があると言うのと同じことです。ショッピングモールでも、独自ドメインでも結局はユーザーの目に触れるようにならないと売れないと言う事です。

Googleでターゲットキーワードで上位に表示できずに埋もれているのも、ショッピングモールでもモール内検索で上位に表示されずに埋もれているのも同じことで、ショッピングモールは固定費がかかるので、その分だけリスクがあります。

楽天市場のシミュレーションでは利益が出ません

楽天市場の月額費用シミュレーションで目標月商100万円、客単価3,000円だと、がんばれプランの固定費が19,500円と、売上げに対する月額費用が113,610円で合計133,110円(税抜き)、143,758円(税込み)で、売上げ比で14.4%です。通常、経常利益率は10%を超えれば超優良企業です。平均は3%~4%です。

販売費及び一般管理費率は売上総利益率がどれだけかによって違ってきますが、小売業の平均は25%前後です。25%の販管費率のうちから14.4%を楽天市場に持っていかれたら残りの10.6%からWEB担当者の給与や福利厚生費、賃借料、通信費、水道光熱費、保険料、減価償却費、租税公課、消耗品費を賄わないといけません。100万円の売上げに対して5万円や6万円の人件費で運営できるわけは無く、小売業の人件費率の平均は20%前後です。100万円の売上げだったら人件費は20万円かかると言う事です。これでは利益が出る計算は全く成り立ちません。

楽天市場へ出店する場合は、原価率が物凄く低く、売上総利益率がかなり高い(例えば40%以上)場合を除いて出店してはいけません。

楽天市場のシミュレーションには広告費は全く計上されていません。出店しても売上げが上がらず、広告を掲載したら、さらに費用が嵩みます。売上げだけを求めるなら、楽天市場への出店も無いことは無いと思いますが、経営と考えると楽天市場への出店の選択は有り得ないと思います。