検索順位が下がる原因と対処法
「突然サイトの検索順位が下がってしまった!」
企業のサイト運営・広告の担当や個人サイトの運営をされている方にとって、検索順位のチェックは重要ですよね。
自社のサイトの検索順位が下がってしまうと、集客ができず会社の売上にまで大きな影響を与えるため、早急に改善するよう対応しなければなりません。
そこで今回の記事では、検索順位が下がる原因と再度上げるための方法、下げないための対策について解説します。
最後までご覧いただき皆様の参考になればと思います。

目次
検索順位が下がった時にやること
検索順位が下がった際、最初に行わなければならないのは、なぜ順位が落ちたのか要因を調査し明確にすることですが、その方法としてまずはGoogle Analytics(アナリティクス)をチェックしましょう。
GoogleアナリティクスはGoogleが無料で提供しているアクセス解析ツールで、主にユーザーの属性、訪問したページ等の行動といった動きを分析することが出来ます。
まずアクセス数を見て、Webサイト全体なのかそれとも特定のページでアクセス数が減っているのかを確認します。
順位を下げるキーワードがあるかどうかを特定し、改善しましょう。
次にGoogle search console(グーグルサーチコンソール)をチェックします。
サーチコンソールは、ユーザーが検索したキーワードやクリック数、被リンク数、インデックスの状況の情報がデータで表示されます。
サイト自体に何か問題や不具合が起きている場合にHTMLの改善なども可能なので、アナリティクスをあわせて活用することがおすすめです。
Googleの検索順位が下がった時に最初に確認すべきこと
検索順位が下がった理由は、必ずしも「ペナルティ」や「強い競合の出現」だけではありません。
まずは 事実の把握 が重要で、そのために以下の流れで確認します。
検索パフォーマンスで、どれくらい順位が下がったか確認する
Google Search Console → 検索パフォーマンスでは、
- 掲載順位(平均順位)
- クリック数
- 表示回数(インプレッション)
- CTR(クリック率)
を確認できます。
確認ポイント
- 順位がいつから何位下がったのか
- 表示回数の推移(急減→インデックス問題の可能性)
- クリック数の推移(CTR低下→タイトル改善で回復可能)
特に表示回数が大幅に減っている場合、検索結果にそもそも表示されていない=インデックス問題を疑う必要があります。
Search Console の「URL検査」で詳細を調べる
検索結果に出てこない場合は、検索コンソールの ページで状態を確認します。
確認するポイント:
| 表示内容 | 状況 | 対応 |
|---|---|---|
| インデックス登録されています | 問題なし | タイトル変更や競合対策を検討 |
| インデックス未登録 | 未インデックス | インデックス登録リクエスト |
| クロール済み – インデックス未登録 | Googleが価値が低いと判断 | 内容改善・内部リンク追加 |
| 代替ページ(重複) | カノニカル問題 | カノニカル設定見直し |
特に クロール済み – インデックス未登録になっている場合、
- 文字数不足、内容が薄い(低品質扱い)
- 類似ページが多い(重複コンテンツ)
- 内部リンクが弱い
という理由で、Googleがインデックスする価値がないと判断しています。
検索順位が下がる原因3選
次に、検索順位が下がる主な原因を以下、3つ紹介します。
相対的に順位が下がっている
競合となる他社の記事と比べて相対的に自社のサイトやページの順位が下がっている場合、単純の他社のサイトやページがGoogleから評価されたということです。
Googleのアルゴリズムは加点方式の評価で、その内容はコンテンツの品質や被リンク、関連性といった項目がチェックされます。
検索順位というのは一度決まれば変わらないわけではなく日々変動しているため、他のサイトの評価が高ければ当然自社の順位が下がってしまうのです。
Googleからペナルティを受けている
Googleのガイドラインに違反していると、サイトはGoogleからペナルティを受け検索順位が下がる場合があります。
ペナルティには手動によるものと自動によるものがあり、手動はGoogleが人の目で直接サイトを確認し、違反があると順位が下がるばかりか非表示にしたり、場合によっては削除も行われます。
自動ペナルティはAIを使ったアルゴリズムでスパム等の不正を感知して順位を下げるものです。
手動の方がリスクが大きく、違反した箇所を修正したらすぐにGoogleに再審査のリクエストを送信しましょう。
再審査で修正されたことが確認されれば、ペナルティは解除されます。
ガイドライン違反で最も多いのがリンクスパム
Googleのガイドライン違反で最も多いのは、リンクスパムです。
不正な外部リンクによって検索順位を操作しようとするものです。不正なリンクと意識されている場合は良いのですが、気付かずに不正を行ってしまうことがあります。
これは、「さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク」です。企業で複数のサイトを運営している場合に、サイドバーやフッターから設置されるリンクで、リンクを設置している企業も、ホームページ制作会社も何の疑問も感じずに設置されるもので、問題点を指摘しても、「これが不正?」と驚かれることがとても多いガイドライン違反です。
サイドバーやフッターのような全ページからのリンクがある場合は、リンクをnofollowにするか、サイドバーやフッターからのリンクは止め、会社案内のページなどから関連サイトとしてリンクを設置すれば問題は解決します。
しかし、リンクによって評価が落ちている場合は、Googleからの評価が戻るまでにはかなり長期間の時間を要します。最低でも数ヶ月は悪影響が続きます。
次に多いガイドライン違反はh1タグの隠しテキストです
リンクスパムの次に多いガイドライン違反はh1タグの隠しテキストです。
これは、ホームページ制作会社が隠しテキストをガイドライン違反と知らずに、デザイン上邪魔なために非表示にしてしまうものです。
確認方法はページ上で右クリックして「ページのソースを表示」をクリックして、ソースを表示します。
「Ctrl+F」で検索窓を表示して、「h1」と入れるとページのh1タグが反転します。そのテキストがaltの場合は隠しテキストではありませんが、テキストで記載されている内容が、ユーザーが見るブラウザ画面に表示されていなければ隠しテキストです。
隠しテキストと疑われる場合は、制作会社に依頼して修正してもらいましょう。
隠しテキストは修正さえすれば、かなり早く評価が回復します。
コピーコンテンツが大量にある
例えば「相続」のサイトの引用の場合、相続に関する事件のメディアの報道の引用が多くなると思いますが、引用タグを記載していたとしても、ページに複数の記事の引用があり、独自の解説の比率が少ないと、コピーコンテンツと判断されます。
引用元の報道の一部を引用していて、その解説を掲載して、引用が従で解説が主であれば問題ありませんが、複数の報道の報道を引用して、複数の引用の量よりも解説が少ない場合は、コピーコンテンツと判断される可能性があります。
サイトにコピーコンテンツが多いと、インデックス数が減少して、実質的にかなりのページが圏外に飛び、検索流入が大幅に減少します。
ユーザーは引用よりも、専門家としての独自の解説を読みたいので、引用よりも、解説を丁寧に記載しましょう。
コアアルゴリズムアップデート
Googleは不定期でアルゴリズムの更新を行っており、より適切な検索結果と順位が表示されるようアップデートを実施しています。それをコアアルゴリズムアップデートと呼んでいます。
コアアルゴリズムアップデートは事前にGoogleの公式Xで告知され、その後実施となりますのでこまめにチェックしましょう。年に2~4回の頻度で行われ、期間は通常は3~4日、長いと完了まで2週間程度かかることもあります。
コアアップデートでは評価項目が大幅に変わり、順位の変動が激しく急落してしまうケースも多くあります。
そのため、常にSEO対策を行いユーザーの目線に沿って検索意図を把握し、高品質な記事を作成し続けることが大切です。
Search consoleの表示される大量の低品質なページ
Search consoleの「ページ」の中の除外の中の「重複」や「インデックス未登録」の中にGoogleに見せるべきでは無いページが大量に表示される場合があります。
画像だけのページやユーザーの検索意図に合わない超短文のページや大量の重複コンテンツがあって、正規化されていないと、サイト全体を低品質と判断して、Googleからの評価を大きく落とすことがあります。
このようなページはnoindexにするか、robots.txtでDisallowにするか、canonicalで正規ページを指定するなどの適切な対応を行いましょう。
検索順位が下がってしまった時の対処法
検索順位を再度上げるためには、順位が下落した理由に合わせ適切な対処し、問題を解決すれば再びサイトやページの価値を上げて順位を回復させることは可能です。
低品質な内容による場合の対処法
サイトやページの品質が下がり競合にランキングを抜かされてしまった場合、競合ページがどのように作られているのか、自分たちのサイトとの違いは何かを分析し、コンテンツの内容やタイトル等を参考にして内容の変更や改善をしてみましょう。
Webマーケティングを徹底してユーザーがどんな情報を求めているのかニーズを知り、それを提供できる利便性の高いWebページに最適化し、再び順位を上位に上げられる効果が期待できます。
一般論しか記載されていない
ページに記載されているコンテンツが一般論程度でその分野の専門家なら誰でも記載できる内容だと、競合のページに負けてしまいます。
見出しの記載よりもさらに深い内容を記載するか、より深い分析や洞察を記載しないと、競合に負けて順位が下がる原因になります。
ペナルティを受けた場合の対処法
まず、ガイドラインへの違反がありペナルティを受けた場合、Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に定義されている項目を見直し、該当する部分があればすぐに改善することが必要です。
悪質な違反をしている場合はサーチコンソールにメールで通知が届き、内容が記載されています。
検索順位を下げないための方法
それでは今後、検索順位を下げず上位表示させるための具体的な施策を紹介していきましょう。
キーワード選定の見直し
競合の激しいキーワードを使用している場合、より具体的なキーワードに変えることで上位表示を狙うことが出来ます。
例えば「SEO対策」というキーワードで上位表示をさせるのは競合が多く非常に難易度が高くなります。そこで「SEO 順位 下がる 原因」のように複数のキーワードを設定することで検索数が下がり競合が減るため順位を改善できる可能性が高まります。
コンテンツの見直し
コンテンツの量や質が十分であれば、検索エンジンからの評価が上がり上位表示される可能性が高くなります。
ユーザーにとって有益な情報を提供するために関連する情報や事例を追加する、ユーザーが持っている悩みを解決するための方法を分かりやすく記載する等です。
内部リンクの最適化
内部リンクの配置によっては検索エンジンからの評価が下がったり逆に向上することがあります。
関連しているコンテンツ同士に適切にリンクを追加し、訪れたユーザーがサイト内を移動しやすくすること。
これはユーザーだけでなく検索エンジン側にとっても需要なページを一早く発見しやすくなるためおすすめです。
外部リンクを獲得する
サイトの信頼性を高めるために外部リンクを獲得することは重要な戦略になります。
そのためには信頼性の高いコンテンツを作成することが不可欠。
そしてSNS等を活用して信頼性の高い競合やユーザーとつながることで被リンクを獲得出来るかも知れません。
モバイルフレンドリー対応
現在、多くの人がPCよりもスマホ等のモバイルで検索しています。
そのため、サイトをモバイルフレンドリーに対応しておくと検索エンジンからの評価が高くなります。
上位表示を目指すのであれば、モバイルフレンドリー対応は不可欠な要素となります。
良質なコンテンツだけでは無く評価を下げることへの対策も必要
コアアップデートでアクセスが激減したと言う投稿を見ると、良質なコンテンツについての言及がとても多いのですが、良質なコンテンツはサイトの評価を上げるための施策ですが、評価を落とすような低品質なコンテンツやテクニカルSEOの対応か全く行われていないと感じます。
Googleのスパムポリシー違反の修正や、画像だけのページ、投稿が0~1ページしか無い大量のtagページ。「検索に該当するページがありません」のような検索結果のページ。URLの正規化がされておらず大量に発生している重複コンテンツなどの対応は必須です。
集客を行う大前提はGoogleのスパムポリシー違反が無いこと
Googleは検索エンジンを欺く行為をしないようにスパムポリシーを公開しています。
検索エンジンを欺いて、検索順位を操作出来てしまうと、ユーザーにとって価値あるページが検索結果の上位に表示されて、不正を行ったサイトばかりが検索結果の上位を独占してしまうので、そのような行為を行っているサイトに対してGoogleはペナルティを課します。
ホームページ制作会社には、このスパムポリシーを十分に認識していない会社があります。これまでの経験からすると、かなりの制作会社がスパムポリシーを十分に理解していないと感じています。
スパムポリシー違反のホームページが納品されてしまうと、どれだけ良質なコンテンツを公開していても、Googleからの集客はほとんど出来なくなってしまいます。
ホームページ制作を依頼する場合は、制作会社がGoogleのスパムポリシーを十分に理解しているか確認しましょう。
ただ、依頼者もスパムポリシーについての知識が無いので、制作会社が「理解していますよ」と回答すれば、それを信じるしか無く、スパムポリシー違反のホームページが納品されても、それを正すことは出来ないので、業者選定はかなり難しいものになってしまいます。
弊社では、スパムポリシー違反をしない制作会社さんと提携しておりますので、良質なコンテンツの追加を行えば確実にアクセスが増えて行くホームページ制作を行っています。
まとめ
検索順位が下がると集客や売上に影響してしまうため、早めに対処することが重要です。
検索順位が下がるのには必ず原因がありますので、まずはそれを特定し、適切な対処を行いましょう。
また、順位を回復させ上位表示を狙うにはSEO対策を強化する必要があります。
SEO専門会社である当社は、全国の企業様のホームページのアクセス数を伸ばしてきた実績がございます。
しっかりとサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。










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