集客に悩む士業の先生が知っておきたいこと
士業の先生方が独立・開業にあたり集客を行わなければならなくなった時、何をすれば良いのか、効果を出すにはどうしたら良いのかわからないといった悩みを持たれる方が少なくありません。
そこで今回の記事では、士業の先生が集客に関する悩みを解決し、売上をアップに繋げるために必要なこと、方法について解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。
目次
士業には集客が必須
士業とは、弁護士や税理士、司法書士、行政書士、公認会計士等、名前に「士」が付く高度な専門性のある資格を有する職業の総称です。
それぞれに企業や個人に発生するさまざまな課題を解決したりサポートを行う役割があるため士業のニーズは非常に高いのですが、士業の数が増え続けているため競合が多く、昔のように受け身の状態でも勝手にお客様が集まる、顧客が付くということは減り、安定した運営を行っていくためには「集客」が今は必須となっています。
士業が集客する上で知っておきたいこと
士業の先生方が集客を行う前に、まずは集客についての考え方を知ることが大切です。
上記でも説明した通り、現在は集客を行い、顧客に選ばれなければなりません。そのために必要なのは、マーケティングに関する知識や思考です。
その目的は、顧客にリピーターとなってもらい、定期的にお金を払ってもらうことです。
ということは、常に新規の顧客を獲得するための集客方法ではダメということ。
成功させるためには以下の5つの流れで考えていきましょう。
1.市場を分析する
事務所の商圏内の潜在顧客の特徴、求めること、競合先などを調査します。調査方法はアンケートの実施やヒアリング等があります。
2.ターゲットの選定
潜在顧客、またはより売上に繋がるような見込み客、どちらをターゲットにするのか(両方をターゲットにするのか)を設定し考えます。
3.集客
想定するターゲットが決めたら、ターゲットに合わせた効果的な集客方法を選び実施します。
4.サービス方法
お客様が満足するサービスはどのようなものなのか、提供の方法なども含めて考えます。
5.アフターフォロー
一度依頼を受けたクライアントにリピーターになってもらえるような施策や戦略を練ります。
士業の集客にはインターネットの活用が必須
今やサービスや商品を探したり検討する人の多くはWebサイトで検索を行い情報を得たり比較して選んでいます。
そのため、士業においてもオンラインでの対策は必須と言えます。
・ホームページを作成する
GoogleやYahoo!等の検索エンジンで検索した結果、自社のページを表示させ見つけてもらうために事務所のホームページを開設することは集客において大前提となるくらい重要です。
自分は何者なのか、どんな会社なのか、どのようなサービスを提供しているのか等を知ってらもうための詳しい名刺代わりにもなりますし、ホームページを持つことは信用にも繋がります。
実際、せっかく気になって検索してもホームページがなかったら「今の時代にホームページも持っていないなんて怪しい」と思われてしまうでしょう。
集客に強いホームページ制作をするには、以下に紹介するポイントを意識してみましょう。
1.ブログやコラムで価値の高い情報を提供する
よくある質問や相談の事例を用いて、多くの人が関心を持つブログやコラム、動画などのコンテンツを作ることで、信頼度や安心感が増し問合せ数を増加させる効果が期待できます。
その際は専門用語は極力使わず誰にでも分かりやすい言葉で、丁寧に。先生の顔写真を掲載するとより効果が高まります。
2.SEO対策
ターゲット層が何を求めているのかを汲み取って把握し、サイトの各ページに検索されるであろうキーワードを盛り込み検索結果を上位表示させアクセス数を伸ばします。
特にトップページには、その分野でよくある悩みや不安、問題に関連した文言を入れましょう。
キーワードの選定にはGoogleのキーワードプランナーやキーワードツールがおすすめです。
3.広告
リスティング広告の利用やGoogleマイビジネスへの登録(MEO対策)などを行い認知を広げること、そしてアクセス数を増やします。
リスティング広告には広告費がかかるものですが、確実に上位に表示してもらうことが可能です。ただし、スポンサーと表示されるため広告を嫌うユーザーからは避けられてしまうというデメリットがあります。
4.効果の検証
実施した集客活動に効果が出ているかをチェックすることも重要です。無料で使えるツールがいくつもありますので、それらを活用して状況を確認し検証してみましょう。
SEO対策では成果が出るまでに一定の時間がかかりますので、状況をチェックするのは大切です。
どこからホームページに遷移してきたのか、そのうちの問合せ数(コンバージョン率)等を解析し、効果が薄ければ改善するための対策を考えます。
・SNS
SNSでの情報発信も集客ツールとして非常に効果が高く、今や必須と言える現状です。
主なものにFacebook、Instagram、X(旧Twitter)等がありますが、士業の先生にはまずはFacebookがおすすめ。
Facebookはビジネス向けのページの設置が可能という特徴があり、実際に税理士事務所や法律事務所のページも多数存在しています。
また、最近はYoutubeで動画の配信を行っている事務所や先生もいます。
SNSを活用する場合は、ブログ等も同様ですがとにかく「有意義な情報を定期的に継続して投稿すること」が大切になってきます。
・ポータルサイト
士業の先生を検索できるポータルサイトに登録することも集客につながります。
ここから興味を持った人がホームページに流入してくることが期待できるというメリットがあります。
また、ポータルサイトは具体的に相談したいと考える人がアクセスする傾向が高いため、依頼につながりやすいユーザーが見つける可能性が高いということもメリットでしょう。
一方で、他の事務所や先生と比べられやすくなるため、しっかりと差別化や特色を出していくことが重要となってきます。
・ランディングページ(LP)
士業のランディングページは「無料相談」や「問合せ」への誘導を目的として作成されるページで、お客様がホームページ内で情報を探す手間が省けること、ページ上のリンクを少なくすることでサイトに訪れてから知りたい情報が見つからず離脱されてしまうことを回避できることにもつながります。
もちろんLPを制作しただけで成果を得られるわけではなくSEO対策も難しいため、広告などの費用をかけて見てもらう必要が出てきます。
士業のオフラインでの集客
以上のように、これらのオンラインでの集客が現在は主流となっており欠かせませんが、士業ならではのオフライン集客も合わせて実施したいところ。
・セミナー
セミナーや異業種交流会は新しいお客様と直接、対面で出会いブランディングにも活用できる士業の先生にとって有効な営業方法の一つです。
また、他の士業の先生や別の業種、業界の方と共同で開催することで、参加者やアプローチできる層を増やすメリットもあります。
・看板
昔ながらの手法ですが、2023年現在も人通りの多い街の中や駅のホーム、駅前などに看板を設置して集客を行う方法は健在です。
毎日多くの人の目に入ることで無意識に自社のことを記憶に刷り込みアピール出来るため、広告効果はやはり高いのです。
相続など、取り扱っている業務や内容を分かりやすく記載するとより必要とする人の目に留まりやすくなります。
効果を及ぼす地域の範囲や情報量に制限はありますが、最近は看板にURLやQRコードを記載してホームページに誘導することが出来るサービスもあるため、検討してみるのも良いでしょう。
・チラシ
チラシというと過去の集客手法であり、ほとんどが捨てられてしまうためコストがかかるだけで集客の効率が悪いのではないか?という声は多いです。
確かに、チラシは一般的に読まれる前に捨てられてしまうことが高いのですが、捨てられないためにはデザインに工夫する必要があります。
人はチラシを捨てるか読むかを3秒で判断する、と言われています。
その中で読んでもらえるチラシというのは、ひと目で伝えたいことがわかりやすい、理解しやすい、伝わりやすいレイアウトであること。
伝えたいことが多すぎて文字ばかりという場合、読もうという気持ちにさせることは出来ません。
そこでチラシには具体的に、「何で悩んでいるどんな方に読んでもらいたいのか」を明確にし表記すること。
例:「富山県富山市にお住まいの相続で悩む60代の女性へ」等。
これに当てはまらない人にはすぐに捨てられてしまいますが、当てはまる人の心をキャッチできる可能性は高くなります。
仕事の内容や問合せ先の電話番号などは分かりやすくレイアウトし、記載する情報やサポート内容は事務所の強みを中心に絞り込みましょう。
集客で陥りやすい典型的なミス
制度や法律の解説ページばかりを記載する
士業にはその業務を行う上で必ず見なければいけない制度や法律があります。
それぞれの士業の専門家として、制度や法律の解説をホームページに掲載することは自然なことなのですが、依頼をしたいユーザーは、専門的な制度や法律については知らないので、制度や法律をキーワードにして検索することはほとんどありません。
制度や法律について記載されたページはその制度や法律がキーワードとしてヒットしますが、ユーザーが検索している、直面している具体的な問題の検索キーワードではヒットしません。
ここに決定的なミスマッチがあって、頻繁にホームページを更新しているけれど、、ユーザーから全く反応が無いサイトはユーザーを想定した情報が決定的に不足しているのです。
士業の業務の中で、ユーザーが直面している問題を知り、その問題の解決策をホームページに記載することで、有効なユーザーの集客に繋がるので、専門家目線では無く、ユーザー目線で情報を掲載することが重要です。
まとめ
士業の集客にはオンライン、オフラインでさまざまな方法があります。
それぞれに目的や意味がありますので、自分たちに合う、継続出来そうなメディアや方法を選びましょう。
中でもSEO対策は集客を行う上で必須となります。
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本業が忙しい先生方に代わって、集客に強いホームページを構築できるよう支援いたしますので、気軽にお問合せいただければ幸いです。
過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。
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