税理士の効果的な顧客の増やし方

2023年11月19日

税理士として独立、開業し、これからどのように顧客を獲得していけば良いのか分からず困っている方は少なくありません。

あるいは、既に事務所を経営しているものの、なかなか顧客が増えないという悩みを抱えているケースもよく耳にします。

安定した売上を得るためには、何かしらの方法で集客を行わなければなりません。

そこで今回の記事では、税理士の顧客の増やし方について解説してまいります。

どうぞ最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

税理士が顧客の増やし方を失敗しているケース

顧客をなかなか増やせない税理士の方の中には、いくつかの原因が考えられます。その中で考えられる主な原因を以下に紹介します。もし当てはまっているものがあれば、後に紹介する方法を是非試してみて下さい。

集客のための営業活動をしていない

税理士の方の中には「営業が苦手」と仰る方が実はとても多いです。

これまで税理士事務所や会計事務所に勤務していたり、企業の顧問としてのお仕事をされてきて特に営業活動をしなくても顧客がいる状態が続いていたのであれば、営業の必要性や方法がわからなくても当然です。

しかし自分の事務所を持った場合、これまでの顧客を引き継いだとしても限界があり、増やしていくには集客のための活動をしなければなりません。

そして何より、2023年現在、日本全国には税理士の数が約7万5千人います。その中で何もせずに勝ち抜くことは非常に難しいでしょう。

事務所の立地が悪い

税理士事務所に限りませんが、ビジネスを行う上でサービスを行う場所は非常に重要な要素です。

特に税理士の場合はお客様が事務所に出向き相談を行う訳ですから、事務所をどこに構えるかは顧客の獲得に影響します。

アクセスの悪い場所、税理士の需要が低い場所、そして他の税理士が地盤としていたり競合の多いエリアで新規に参入する場合、顧客を増やせない可能性が高いです。

インターネット集客を疎かにしている

税理士の中にはWebが苦手という方もいらっしゃいます。

しかし最近は何かサービスの購入や選定を行う際、多くの人がインターネットで検索し、比較しながら検討を行う時代。

その中でHPを持っていない、お客様が欲しいと思う情報を提供していない、検索しても自社のサイトが上位に表示されない等といった状態では、お客様から選ばれることは難しいでしょう。

料金の設定が相場とかけ離れている

なかなか顧客が獲得できない状況が続くと、顧問料を下げるという手段をとる税理士の方は少なくありません。

しかし相場と比べてあまりに安すぎる料金を設定してしまうと、逆に怪しまれ不安な気持ちにさせたり、ターゲットにしていない客層まで取り込んでしまい、本来行うべき業務に手が回らなくなってしまう可能性もあります。

逆に高過ぎる設定でもハードルが上がり、多くの顧客を呼び込むことは難しくなります。

立地やサービスの内容と照らし合わせ、適切な料金を設定することが大切です。

税理士の顧客の増やし方

税理士の顧客の増やし方にはさまざまありますが、効果的な方法を紹介していきます。

Web集客

先述した通り、今はインターネットを使った集客が必須。

そのため、事務所のホームページを開設することは会社設立において大前提となります。

サービス内容や営業時間、住所、電話番号、アクセス方法、料金などはもちろん、税理士のプロフィールやブログを設置し、事務所や税理士の雰囲気、理念、情報発信をホームページを通して行っていきましょう。

また、FacebookやX(旧Twitter)、instagramといったSNSの活用も忘れずに行いたいもの。

どのSNSにするかによって顧客層は異なってきますが、基本的に無料で利用できアカウントも簡単に持てるため、ホームページと連携して情報をこまめに発信していきましょう。

Youtube等の動画コンテンツを作成し発信している税理士の方も増えています。

セミナーやイベントの開催

税務や節税などお金に関する相談やノウハウを伝えるセミナーを開催することで、見込み客を集客することが出来ます。

参加者の名前やメールアドレス、住所などの個人情報を取得したら、DMやメルマガを送るといったアプローチが可能となります。

ただ、集客につなげるためにも開催する前に誰に向けてどのような情報を発信するイベントにするのか、を明確にし考えることが必要です。

なお、別の業界や業種の専門家や、行政書士、弁護士、司法書士などの他の士業の先生と合同で開催することで、新たな客層を開拓しやすくなるというメリットがあります。

最近は対面でのイベント以外にもZoom等のオンライン会議サービスを活用し、居住地に捉われずに開催できます。

知人や金融機関からの紹介

知人や既存の顧客、金融機関などのつながりから紹介をもらうことも営業方法の一つです。

しかし紹介というのは信頼でつながるものですから、「この先生になら紹介したい」と思われることが必要です。

「何でもできます」というよりは、何かの業務に特化している方が紹介される可能性が高くなる傾向にあります。

また、紹介を受けた仕事を一つずつ丁寧にこなし良い結果を出し、実績を積み上げることで次の紹介につながり、良い口コミが増える可能性もあります。

チラシ

個人、法人に向けてチラシ等の紙の媒体を郵送またはポストに配る昔ながらの手法は、定番であり取り組みやすいため今も多くの税理士が活用しています。

特に地域のお客様やインターネットを使わない高齢の方、新しく設立された会社などを対象にアプローチしたい場合に有効です。

税理士の顧客の増やし方のポイント

以上のように、税理士の顧客の増やし方にはさまざまな方法がありますが、これらを行う上で押さえておきたいポイントがあります。

それは、”顧客のニーズを知り解決策を伝える”こと。

なぜ税理士を探しているのか目的は何か、どんなことに悩みどんな問題を抱えているのか、何を必要としているのかを正確に把握し、適切な対策を提示、提案することが大切です。

そのためにはお客様の事業の内容や経営の状況をしっかりとヒアリングし、マーケティングを行って市場の流れを徹底して分析、調査した上で戦略が練れるよう、マーケティングやリサーチ、広告の知識を持つ人材の採用や、マーケティング会社と契約することもおすすめです。

Web集客を行う際は専門の知識やノウハウが必要となるので、SEOに強いサイトにするようシステムも構築したりコンテンツを作ってくれる経験や実績が豊富な会社に依頼することで、集客の成功を効率よく進めることが期待できますし、サイト運営の代行やサポート等の対応もお願いできます。