「相続 相談」で安定して3位以内を獲得したサイトで行った施策全公開
「相続 相談」のキーワードは相続のポータルサイトが上位に表示され、月間検索ボリュームも4,400件あり、「相続 地域名」と比べても非常に強い競合がいるキーワードでとても上位表示が難しいですが、そのキーワードで安定して3位以内を獲得した相続のSEO施策について詳しくご説明いたします。
目次
「相続 相談」で上位に表示するメリット
「相続 相談」で検索結果の上位に表示されると、全国の相続について悩みがあり、専門家に相談したいと思っている人からのアクセスを稼ぐことが出来、相続で受任を増やしたい士業の事務所にとっては、受任に繋がり易いユーザーとの接点を持つことが可能になるので、是非上位表示したいキーワードです。
相続関連キーワードでSEOを行うポイント
Googleからサイトを適切に評価をしてもらうテクニカルSEO
テクニカルSEOは「相続」のSEOに限ったものではありません。どのキーワードでも対処する必要があるものです。テクニカルSEOはSEOの土台で、Googleのガイドライン違反の修正やGooglebotの挙動を適切に制御してサイトの評価を適切にしてもらうためにとても重要な施策です。テクニカルSEOが出来ていいないと、どれだけ専門性の高いコンテンツを掲載しても検索結果の上位に表示されることはありません。
「相続 相談」でSEOを行った事例でも、まずテクニカルSEOを固めてGoogleから評価される素地を作りました。
ランキングに悪影響のあるリンクの否認
Googleはそのサイトへ向けて貼られたリンクをそのサイトへの人気投票のように評価するページランクアルゴリズムがあります。良質なリンクを多く獲得しているページは有益なページだと判断するもので、ネット上の民主主義とも言えるものです。しかし、良質なリンクはなかなか貼られることは無く、むしろ悪影響のあるリンクを知らず知らずのうちに設置している場合があります。
例えば、税理士事務所が税理士事務所のホームページと相続税のホームページを持っていて、税理士事務所のホームページのサイドバーやフッターからリンクを設置してしまうと、スパムリンクとなりランキングに大きな悪影響を及ぼします。
また、相続税のホームページとは別に個人的に無料ブログを開設して多くのリンクを設置することは、自作自演リンクになるので、悪影響が出ます。
また、SEOに効果があると勧誘される広告に適切な設定が無いとリンクを購入したことになり、有料リンクとしてペナルティを受けます。広告自体が悪い訳では無く、広告の場合はrel="sponsored"と記載して、広告であることをGoogleに知らせて、ランキングの評価に含めないことを知らせないといけないのです。
大量の重複コンテンツをGoogleにインデックスさせようとしない
印刷物は読み手の数だけ印刷する必要がありますが、ホームページは1つのコンテンツでサーバーの処理能力の限りのアクセスを処理することが出来るので重複コンテンツをサーバーにアップする必要がありません。WordPressの場合、自動生成されるページが重複になる場合がありますが、適切にcanonicalの設定を行って正規ページを指定したり、robots.txtでGooglebotをブロックしたりして、見せてはいけないページをGoogleに見せないことが重要です。
中身の無いページをGoogleにインデックスさせようとしない
ユーザーにとって価値の無い、検索エンジンのために作られたページはGoogleから全く評価されません。例えば、相続の手続きやサービスで地域ごとや市町村ごとで違う手続きやサービスはありませんが、市町村別のキーワードで上位に表示しようとして、ページを作成することは、ユーザーのためでは無く、検索エンジンのために作成されたページで、このようなページを多く持っているサイトは低評価になりますので、削除やnoindexにしてGoogleにインデックスされないようにします。
また、SEOプラグインの設定ミスで画像だけのページをインデックスさせようとしている場合もあります。このようなページもGoogleに認識させないようにします。
これは、ミシュランガイドの審査員に飲食する店内や商品以外に、ゴミ部屋や工事中の部屋を見せてしまうと評価が落ちるのと同様と考えれば理解出来ると思います。
表示スピードが極端に遅いサイトは検索結果の上位には表示されない
検索結果の上位に表示しても検索結果をクリックしてページが表示されるのを待ち切れずに別の検索結果のページへ移動するようなサイトを検索結果の上位に表示しても、そのページを見てもらう可能性が低い場合は検索結果から落ちてしまいます。このような極端に表示スピードが遅い場合は、表示スピードの改善を行います。
sitemap.xmlを送信するかの判断をする
サイトマップの送信はSEOでは必須と考えていらっしゃる方も多いと思いますが、サイトマップはGoogleにサイトの巡回を促すものです。サイトマップに記載されているページは頻繁にクロールしますが、記載漏れがあると、記載漏れのページはあまりクロールされず、結果的にサイトの理解が偏る可能性があります。
また、送信すべきでは無いページをサイトマップに記載することで、サイトの評価を落としてしまうこともあります。
サイトマップには、重複コンテンツや中身の無いページは一切含めず、インデックスしたいページは1ページも残さず完璧に掲載して送信する必要があります。不完全なsitemap.xmlを送信することはSEOに悪影響になる場合があります。完全に正規化したsitemap.xmlを送信出来ない場合は、送信しない方が、Googleが高度な巡回スケジュールでリンクを辿って適切にページを収集してくれます。
実際にGoogleも500ページ以下でサイト内が完全にリンクされている場合はsitemap.xmlの送信は必要無いとの情報を公開しています。
Googleがサイト内を巡回し易いように導線設計を行う
サイト内のリンク構造が貧弱だと、Googlebotがサイト内を適切に巡回することが出来ず、サイト内のページを適切にインデックス出来なかったり、理解が進まないことがあります。
関連したページ同士をリンクで繋いで、Googleに対して重要なページを伝え、適正な評価が得られるようにします。
ユーザーの検索意図に合うコンテンツを掲載するコンテンツSEO
「相続」に関連するキーワードでSEOを行う場合、ユーザーがどんな悩みがあって検索しているのかの、検索意図を考えます。
例えば「相続 地域名」で検索しているユーザーは自分が住んでいる地域の専門家を探していて、その専門家に依頼するとどのような手順で、どのようなサービスをしてくれるのかを知りたいのです。このユーザーに対して、相続の手続きについて解説しても検索意図と合っていないので、検索結果の上位には表示されません。
「相続 相談」で検索しているユーザーは、そもそも相続の相談は誰にすれば良いのか分からず、弁護士なのか、税理士なのか、司法書士なのか、行政書士なのか、信託銀行なのか、市役所なのか分からないのです。
このようなユーザーに対して掲載するコンテンツは、それぞれのユーザーの置かれている状況に合わせて最良の相談先を掲載することです。それぞれのメリットとデメリットやどのような困り事の場合にぞの相談先が良いのかを掲載しました。ご自身の事務所に相談して欲しい思いはあると思いますが、我田引水よりもユーザーにとって最良の相談先がどこなのかを記載することがユーザーの検索意図に合っていて、結果的に検索結果の上位に表示されるようになるのです。
相続に関連する様々な解決方法についてのコンテンツを掲載する
「相続 相談」に対する良質なコンテンツの掲載は、必要条件で、これだけの条件が満たされれば検索結果の上位に表示される訳ではありません。
先にも記載したように、Googleはそのサイトへ向けて貼られたリンクを人気投票のように評価して、有益なサイトの判断材料にしています。
つまり、どれだけ良質なコンテンツの掲載を行っても、リンクが獲得出来ないと、検索結果の上位に表示出来ません。
そこで、リンクを獲得するために、相続の様々な問題に対する解決策を出来るだけ具体的でユーザーにとって有益なコンテンツを掲載することで、他のサイトや個人ブログなどに紹介されてリンクを獲得する可能性が出て来ます。
特に、検索ボリュームは小さくても、競合があまりコンテンツを掲載していない、相続人にとって切実で切迫している問題に対する解決策を掲載することで、ロングテールキーワードで上位に表示出来るようになります。相続で切実なキーワードはそのキーワードでお問合せを獲得する効果もあります。切実な問題に対するキーワードで上位に表示されて検索結果の上位に表示されるとリンクの獲得が出来るようになり、ドメインパワーが強くなり、さらに他のキーワードでも上位に表示出来るようになります。
さらに切実で切迫しているキーワードに対する解決策を解説したコンテンツを掲載することで、検索結果の上位に表示出来るようになりリンクを獲得することが出来、ドメインが強くなるを繰り返し、大きなキーワードでも上位に表示出来るようになるのです。
このように良質なコンテンツの追加は必須で、WordPressのように簡単にページを追加出来るようなCMSでホームページを作ることも重要です。
Googleから低評価なページをリライトする
ターゲットキーワードに対して良質なコンテンツを掲載しているつもりでも、Googleから低品質と評価されるページがあります。低品質と評価されているページはSearch consoleの「ページ」→「未登録」→「クロール済-インデックス未登録」です。前に述べたテクニカルSEOで低品質なページをある程度除外されている前提で、「クロール済み-インデックス未登録」はGoogleがページを見たけれどインデックスする程の価値は無いと判断したページなので、リンク先ページの内容がユーザーの検索キーワードに対する回答として十分かどうか再度検討して、不足している情報を追記して、「URL検査」→「インデックスリクエスト」を送信して、インデックスを待ちます。
「検出-インデックス未登録」はsitemap.xmlを送信しているサイトで良く見られる現象で、ページがあることは知っているけれどインデックスしていないページで、しばらく待てばインデックスされる可能性もありますが、低品質と判断されている可能性もあります。
これらのページをリライトしてサイト内のコンテンツのほぼ全てが高品質なコンテンツになれば、Googleからも評価されるサイトになり、ある程度検索ボリュームのあるキーワードでも上位に表示されるようになるのです。
表示回数や掲載順位の低いページをリライトする
「インデックス未登録」は低品質でGoogleにインデックスされていないページですが、インデックスされていても低評価なページを発見して、質を高めることも重要です。
Googleにインデックスされていても低評価なページはSearch consoleの「検索パフォーマンス」で「ページ」のタブをクリックすると、Googleの検索結果に表示されたページの内、クリック数の多いページの順に並びます。同じクリック数なら表示回数の多い順。同じ表示回数なら、平均掲載順位の高い順に並びますので、ページに表示されるURLの一番最後のページから順にリライトします。
通常、ページのタブの末尾に記載されているページは、ターゲットキーワードが不明確なページである場合が多いので、どんな悩みを抱えている人に対して記載しているページなのか、titleタグも含めてリライトします。
このようにしてリライトを進めて行くと、掲載順位や表示回数が増加して、その後クリック数が増加して行きます。
お客様の声を掲載する
お客様の声はとても良質なコンテンツです。相続の士業の事務所では、お客様にアンケート用紙に回答を書いてもらってお客様の声を集めているところもあります。
そのアンケートを画像にして掲載して、記載内容をテキストとしても掲載することで、お客様から評価されている事務所だとGoogleに知らせることが出来ます。
ユーザー導線を改善してコンバージョンを獲得する
上記の対策を行うことで、検索エンジンからの流入は獲得出来ますが、コンバージョンを獲得出来ないと意味がありません。ページ内のユーザーの動きをMicrosoft Clarityのヒートマップで確認して、ユーザー導線を最適化したり、お問合せフォームに到達したユーザーは必要項目を記載して送信するだけなので、お問合せフォームで他のページへのリンクを見せると、他のページへの遷移を促しているようなもので、フォーム落ちが起こるので、メインメニューなどのリンクを表示しないようにして、コンバージョンの向上を実現しました。
「相続 相談」で3位以内のサイトのGoogleからの流入の推移
「相続 相談」で3位以内に表示されているサイトのGoogleからの流入の推移です。Search consoleのデータなので、Google AnalyticsのようにYahoo!、bing、SNSなどを含む全てのアクセスを記載したものではありません。このサイトはリスティング広告などからの集客は一切行わず自然検索からのSEOだけで流入を確保していました。ご依頼を受けた時点では、士業の先生が自らネット上の情報を元に対策をされていましたが、限界を感じられてご相談を受けました。対策当初は様々な問題がありましたが、Googleからの評価が上がったり下がったりを繰り返しながらも大きなトレンドとしては右肩上がりで推移しています。
様々な対策を行い、テクニカルSEOの問題はほぼ無くなり、今後はどれだけ良質なコンテンツを追加出来るかが焦点になって来ています。「相続」に関連する新たなキーワードを見つけ出せれば、さらに検索流入を増やして行く事が出来ます。
その後アクセスが減少に転じて再調査し対策を実施
順調にアクセスの増加が続いていましたが、2023年9月を頂点にアクセスの減少に転じました。詳細に調査したところ、隠しテキストやメニューにキーワードの乱用と思われる事象がありましたので、修正しました。
また、ユーザーがSNSの利用やショート動画や動画の倍速再生などのタイムパフォーマンスを重視している傾向から、Googleもユーザーのニーズとして出来るだけ早く結論を知りたいと考えているものと思われ、長文SEOの評価が落ちている可能性がありました。
これまで、一つのキーワードに対して、様々な状況に応じた選択肢を記載されていて、文字数が多くなっているようなページは、それぞれの状況ごとにページを分割して文字数が少な目のページが複数作成出来て、ユーザーもピンポイントに自分が直面している問題の解決策を知ることが出来ます。
例えば、一つのキーワードで包括的な説明を記載したページがあって、それぞれの状況ごとの詳細ページが別にあって、リンクが設置されているようなイメージで、一つのキーワードの包括的なページを頂点にしたツリー構造のページ群を作るイメージで、コンテンツの作成を変更しました。
まとめ
「相続 相談」のような競合も多く全国を対象にするキーワードはとても上位表示が難しいキーワードです。
相続に関連するどのようなキーワードでも同様ですが、Googleから低評価になってしまう要因を取り除いて、Googleがサイト内を適切に巡回して理解が進むテクニカルSEOを行いサイトの素地を固めることが第一歩です。
次に、ユーザーの検索意図を十分に考えてユーザーのためになる有益なコンテンツの掲載が重要です。良質なコンテンツを掲載しても簡単に上位に表示することは出来ず、良質な自然発生リンクの獲得もSEOには避けて通れない施策です。
リンクを獲得するためには、検索ボリュームが小さく、相続人が切実で切迫している問題に対する回答を掲載することによって、検索結果の上位に表示することが可能になり、リンク獲得の可能性が高まります。リンクを獲得することによってドメインパワーが上がり、様々なキーワードで上位に表示出来るようになり、さらに切実なキーワードのコンテンツを掲載することで、リンクを獲得しての好循環になれば、ビッグキーワードでも集客出来る強いサイトになります。
ビッグキーワードで上位に表示するにはとても長い期間の運用と分厚いコンテンツの掲載が必要なので、短期間では出来ませんが、地道にユーザーにとって有益な情報を掲載する努力が必要です。
SEOを効果的に行うには、Googleから適切な評価をしてもらうテクニカルSEOと、ユーザーにとって有益な情報を掲載するコンテンツSEOの両輪が上手く機能しないと上位に表示することは出来ません。
「相続」は非常に専門性の高い分野なので、悩みを抱えて検索しているユーザーが何を求めているのかが分からない会社にSEOの依頼をしても成果が上がりません。
テクニカルSEOはSEOの土台で、その上にページの内容を評価してもらうコンテンツSEOがあります。テクニカルSEOはSEOの専門家に依頼しないと対応は難しいと思います。また、コンテンツSEOのためのキーワード選定やご提案、記事作成についての情報も提供してもらえるSEO会社や制作会社を選ぶことはとても重要です。
Find contentは、豊富な相続のwebサイトのアクセス改善実績から、最適なコンサルティングを行います。
過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。
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