ほとんどの人は相続の相談を誰にすれば良いのか分からない

相続のホームページを開設する場合の最大の目的は、無料相談を獲得して、受任に繋げることです。

しかし、依頼する側のユーザーは一生のうちに何度も相続を経験する訳では無く、そもそも、相続の相談を誰にするのが良いのか分かりません。

どの士業が相続の相談に最適なのかが分かる情報を掲載する

相続の相談先として挙げられるのは、市役所の無料相談、銀行、弁護士、税理士、司法書士、行政書士。これらの相談先のどこへ相談するるのがベストなのかがそもそも分かっていないのです。

受任に繋げたいと思っている事務所側は、誰でも相談を受け付けたいと思っていて、全ての相続の相談を受け付けていますが、依頼人の状況に応じて、どこへ相談するのが最良なのかを掲載することは、依頼人に対してとても親切な情報で、依頼者の無駄足を防ぐことが出来ます。

「相続 地域名」で検索しているユーザーは、相続のサイトを複数見ます。依頼者は、自分の置かれている状況や悩みを解決してくれると感じられればお問合せするのです。

それぞれの士業として、何が専門でどんな人が最適なのかを掲載することはとても重要です。

自分のためでは無く、ユーザーにとって最良の運営を行うことは、Googleからもユーザーからも高い評価を受ける重要なポイントです。

相談

おおまかな相談なら市役所・区役所の無料相談

市役所などの無料相談は時間に限りがあり、全ての疑問を解決することは難しいかも知れませんが、相続のだいたいの流れや一般的な回答を得ることが出来ます。

また、自分の置かれている状況から、どの士業に依頼すれば良いかのアドバイスも受けられる可能性もあります。

お金を掛けても良いのなら銀行

銀行も相続の相談を受け付けている場合があります。ただ、銀行は国家資格を有している人がいるわけでは無いので、専門的なことは、それぞれ専門の士業に外注されるので、込み入った内容の場合は直ぐに回答が得られず、後日回答されることもあります。

銀行の無料相談の後、依頼をすると、他の士業よりも割高になることが多いです。

相続人が決定的に対立している場合は弁護士

相続人同士の関係が決定的に対立していて、遺産分割協議の継続も困難な状況に陥っている場合は解決出来るのは弁護士だけです。

ただ、意見の相違はあっても分割協議は継続出来ている状態で、弁護士に依頼するのはお金の無駄になります。意見の相違があっても、決定的な対立までには至っていない場合は、他の士業の専門家でも中立な立場で法的なアドバイスを得られます。

相続税の申告が必要なら税理士

相続財産が多く、相続税の申告が必要な場合は、税理士に相談するしかありません。税理士なら誰でも良い訳では無く、税理士試験で相続税法を選択している税理士に相談しないと、相続税の納付額が高くなってしまう可能性があるので、相続税専門の税理士に相談するのが良いでしょう。

相続税の納付が必要無いのに、税理士に依頼しても、相続税以外の業務は提携している司法書士などに外注されることがあります。

相続に不動産が含まれている場合は司法書士

一般の人は司法書士がどのような仕事をしている人なのか知りません。司法書士は不動産などの登記の専門家です。相続財産に不動産が含まれている場合は、司法書士に相談するのがベストです。

相続専門の司法書士なら相続した不動産の登記から、様々な相続手続きに対応できるはずです。

相続財産に不動産が含まれていないのなら行政書士

相続財産に不動産が含まれておらず、登記の必要が無い場合は行政書士に相談するのが良いでしょう。

ただ、相続の手続きに関しては、司法書士も行政書士もほぼ同等のサービスを提供していると思われ、不動産が含まれなくても司法書士に相談するのも選択肢としては有りです。

ユーザーにとって全く適切で無い士業

そもそも紛争が起こっていない相続の事案で、弁護士に依頼することは費用の無駄遣いでしかありません。

また、相続税の申告の必要が無いユーザーが税理士に依頼しても適切なサービスを受けることが出来ない可能性があります。

このようなミスマッチを防ぐためにも、自身の事務所ではどのようなユーザーに対して最適なサービスを提供出来るのかを記載することはユーザーにとっても事務所にとっても良い情報です。

ユーザーにとって親切な事務所であること

事務所のホームページに相続の相談先として、依頼者の状況に応じて最良の相談先を掲載することは、無料相談を減らすと感じるかも知れませんが、依頼者に対して最も良い相談先を記載しているサイトは自分の事務所の利益よりも依頼者に対して親切な事務所であると印象付けることが出来、口コミなど、長期的に無料相談の獲得に繋がる可能性があります。

また、相談したい内容と適している士業の条件が合えば、お問合せに繋がりますので、一番獲得したいユーザーと接点を持つことが出来ます。

相続

Posted by 清水 康次