士業がネットで集客を行うには?オフライン集客の併用が効果をアップさせる!
弁護士や税理士をはじめ、士業の人数は年々劇的に増えています。
競合が多い分、集客も簡単には上手くいかない状況が続いており、多くの士業の先生方が頭を悩ませていらっしゃるのではないでしょうか。
また、ここ数年はコロナウイルスの影響でさまざまな業界でオンライン化が進められましたが、その波に乗り遅れてしまった事務所の中には新規の顧客の取り込みはもちろん、問い合わせの数も激減してしまったところも少なくないようです。
2024年はようやく落ち着いたもののWebでの対応を希望される方は今も多くいますし、何よりこの期間でそれまでインターネットをあまり利用してこなかった層の方々がパソコンやスマホを積極的に活用するといった変化も見られるようになりました。
この中で士業が生き残っていくためにはWebマーケティングを使った集客は必須と言えます。
そこで今回の記事では、士業がネットで集客を成功させるためのポイントや業種別の取り組み等を解説してまいります。
ぜひ最後までご覧いただき、集客に役立ちますと幸いです。
目次
士業のネット集客はホームページから
士業がネットで集客を行うには、まずホームページを持つことから始まります。
今やホームページを持っていない、あるいはホームページがあってもまったく情報が更新されていないような状態ではそこから集客につなげることは非常に難しいでしょう。
近年は簡単なものであれば自分でホームページを制作できる無料のツールやサービスがたくさん提供されていますが、ビジネスとしてのホームページをこのように作るのはあまりおすすめできません。
SEOやデザイン、ユーザビリティを考慮した機能を考えると、やはりWeb制作会社など専門の業者に依頼をしてホームページを作ることを推奨します。
もちろん初期費用は内容によっては200万円~300万円かかるケースもありますが、そこからしっかりと集客が行えれば結果的に売上につながりますので意味のある投資になるでしょう。
ホームページには先生の写真、経歴や資格などのプロフィールや事務所の理念、実績、相談の流れ、案件ごとの料金の目安、よくある質問の答え等、ターゲットが求める詳細な情報を分かりやすく掲載します。
また、このホームページの他に集客用のランディングページも制作するとより効果が高まります。
ランディングページとは1ページに事務所の概要や特徴をまとめたもので、初めて事務所のことを知るユーザーを惹きつけ獲得につなげやすくする役割があります。
士業が行うべきネット集客の主な手法
2024年現在、士業の世界で主に実施されているネットを使った集客の手法を以下、紹介します。
SEO対策
まず必ず行いたいのがホームページを使った集客=SEO対策です。
SEO対策は日本語で「検索エンジンの最適化」と言い、Googleをはじめとした検索エンジンで特定のキーワードを検索した際、結果に自社のサイトやページを上位表示させるための対策になります。
これは検索を行う地域によって検索結果が異なるため、商圏を考慮して効率よくターゲットにアピール、アプローチを行うために対策を行う地域やキーワードの選定し、ブログやコラム等のコンテンツ作成をすることが大切です。
その上で以下を意識してSEOに強いホームページを作りましょう。
・利便性を一番に考える
・見込み客が分かりやすくなるようサイト内に内部リンクを設置
・上位表示を狙うキーワードに合ったコンテンツを作成
・タイトルやディスクリプションにキーワードを入れる
・事務所の情報は分かりやすく丁寧に記載、表記
・Googleマイビジネスへの登録
ほか
アクセスしたユーザーにとって便利で有益な情報を提供することが重要となります。
Google広告
Google広告はいわゆる「リスティング広告」の一つで、士業がネットを使って集客を行う方法として人気があります。
検索キーワードに応じて自社のWebサイトを画面の上に表示させるための広告ですが、成果が出るまでに時間のかかるSEO対策とは違い、広告費を支払うため契約すれば確実にすぐ上位表示させることが出来る点はメリットです。
年齢や性別などのターゲティングや対象とする地域を設定できるため、効率的にネット集客を行うことが可能です。
一方で「スポンサー」と表示されるため、リスティング広告で表示されるページを嫌うユーザーがいるという点とコストがかかり続けること、契約をやめればすぐに表示のランキングは下がってしまうことはデメリットであり、広告だけに頼らず一般的なSEO対策もしっかりと行っておくことが必要です。
SNS
FacebookやX(旧Twitter)、InstagramといったSNSとの連携は現代のビジネス集客には欠かせないものとなっています。
SNSは拡散力が高く、効果的な投稿を行うことで幅広いユーザーに向けて発信ができ認知の拡大につながることが期待できます。
また、コメント欄などで気軽にユーザーとコミュニケーションを取れるため、ホームページや資料だけでは伝える事の出来ない先生の人柄や一般的に堅苦しいイメージの強い士業の親しみやすさを伝えることができ、相談しやすい雰囲気を出す効果もあるでしょう。
ポータルサイト
例えば弁護士ドットコムや税理士ドットコムに代表されるような各業界のポータルサイトや地域のポータルサイト、口コミサイトに登録することで、広告や認知度の向上といったことにも有効です。
ただ、ポータルサイトは他の事務所もたくさん掲載されているため、比較された結果競合にお客様を取られてしまう可能性があるという点は注意が必要です。
ポータルサイトはあくまで他の集客方法の併用としてマーケティングで分析を行い効果を測定しながら使っていきましょう。
ポジショニングメディア
ポジションイングメディアとはポータルサイトをより細かくジャンル分けし設計したもので、特に注力している案件や強み、専門性をアピールすることが出来ます。
例えば「離婚弁護士」「会社設立」等、競合と差別化を図る大きな戦略にもなるでしょう。
メルマガ
士業にとってメルマガを使用した集客も効果的です。
しかし定期的に配信する必要があるため手間もかかりますので、他の施策を行いながら
余裕が生まれたら取り組むくらいが良いでしょう。
メルマガのアプローチ先は基本的にまだ情報収集の段階にいる顧客になります。そのためすぐに売上に直結することは難しいのです。
動画
最近は動画を作成しYoutubeやホームページに掲載する士業も増加しています。
動画は顔を出すことで信頼感がアップし、多くの情報を伝えられるのでさまざまなニーズに応えやすく印象に残りやすいというメリットがあります。
ただ、撮影した動画の編集などは技術やノウハウが必要となるため、運用していくリソースがない場合は外注する必要があります。
士業はオフライン集客も併用を!
士業の集客のメインは以上のようなネットでの集客となりますが、オフラインでの手段も合わせて行うことで相乗効果が生まれます。
ポスティング、チラシ
昔ながらのチラシによる集客は過去のものではなく、今も現役で使える手法です。
例えば、士業の中でもビジネスの相手やクライアントが企業の役員など比較的高齢の方が多い公認会計士の集客には、オンラインだけでなくチラシも併用して実施すると良い印象を持ってもらえる場合があります。
看板
士業のオフライン集客として看板などの屋外広告もおすすめです。
駅や人通りの多い場所、多くの人の目に付きやすい場所にインパクトのある魅力的な看板を設置することでホームページへのアクセスに誘導することも出来ますし、幅広い層の人に認知してもらえる可能性が高いです。
例えば行政書士や司法書士は他の士業と比べて業務の内容があまり知られておらず、検索されることは少ない傾向にあります。
しかし看板で具体的な悩みや解決できることをわかりやすく訴求することで、見た人に知ってもらう機会が発生し、興味や関心を持ってもらえたり依頼するきっかけにもなるのです。
セミナー
相続や税金などの知識や問題解決のためのセミナーを開催する方法もあります。
単独で行うよりは、銀行や他の分野の士業と合同開催すると通常は知り合えない市場での見込み客の幅も広がるためおすすめです。
また、参加者と対面で直接会えるため安心感を与えたり信頼関係を築きやすく、専門知識を分かりやすく説明することでブランディングの効果も期待できます。
業種別!士業の集客の特徴と成功させるコツ
以上は士業全体を対象としたネット集客について説明してきましたが、次にそれぞれの業種に分けて集客の特徴と成功させるためのコツを紹介します。
弁護士の集客
大手の法律事務所などでは高い費用をかけてWeb広告を積極的に打ち出している傾向にあります。
そもそも弁護士は受任した場合の単価が高いため、このように広告をかけても費用対効果が見込めるのです。
競合との差別化を図るために相続、債権回収、離婚、刑事事件など、得意としている分野を絞って広告やLP(ランディングページ)を作成することがおすすめです。
弁護士は士業の中でもネット集客の成果が出やすいため、予算があれば積極的に実施しましょう。
税理士の集客
税理士を最も求めるタイミングは会社設立の時です。出来るだけ設立時に接点を持ち、安定した企業の顧問契約を得ることが集客の目的になるかと思います。
士業の先生は営業を苦手としている方が多いかと思いますが、ネット集客と合わせてオフライン集客としてセミナーの開催や異業種交流会への参加で認知を広げると良いかと思います。
その他の士業の集客
その他の士業の多くは単価が弁護士ほど高くなく税理士ほど安定して契約を積み上げることが難しいため、リスティング広告等を打っても費用がかかる割に成果を得られにくい傾向にあります。
そのため、時間はかかりますが適切なSEO対策を地道に行い、アクセス数やクリック率を上げていくことが重要となります。
その上でリスティング広告や他の手法を併用すれば集客に成功する可能性を十分に高めることは可能です。
士業のネット集客の不安は専門家に相談を
上記のように士業においてもネットを使った集客は必須と言える現状にありますが、「Webマーケティングのことはわからない」「集客に力を入れる時間がない」といった声も多く聞かれます。
自身で出来ないことはないのですが、やはりある程度の知識やノウハウ、経験がないとせっかく時間をかけて対策を行っても失敗してしまうリスクがあるのです。
そこでネット集客、特にSEO対策を専門に行う当社の利用をぜひご検討ください。
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本サイトでは他にも士業の集客に関して参考になる情報を発信しておりますので、合わせてご覧ください。
過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。
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