Wixをお勧めしない2つの要因
感覚的にホームページ制作が出来るWix
ホームページ制作の経験が無くても、感覚的な操作でホームページ制作が出来るWix。サーバーの設定なども全く必要ないので、初心者にもハードルが低いので、利用を検討している人も多いでしょう。
基本的な操作は、テンプレートを選んでレイアウトはドラッグ&ドロップで自由に編集出来るので、ホームページ制作に詳しくない人でも手軽に自分のホームページを持つことが出来ます。
有料プランの契約をすれば独自ドメインも取得出来るので、企業のホームページとして活用しようとする人もいると思います。
表示スピードが極端に遅い
Wixは簡単にホームページが作れるので詳しく調べずに作成すると後で後悔することがあります。一番問題なのは表示スピードが極端に遅いことです。
Wixで作成したスマホサイトの表示スピードです。First Contentful Paintと言うのは、ブラウザがhtmlやJavaScriptからテキストや画像最初の要素をレンダリングし始めるタイミングです。つまりテキストや画像の生成を開始するまでの時間です。
これに13.4秒もかかると言うことで、通常ならアクセスしたユーザーは待ち切れずに、他のページへ移動してしまいます。
Googleはモバイルファーストインデックスを推進しており、モバイル向けサイトでランキングを決定するようになっています。そして、ランキングの要素としてページの表示スピードも含まれているのです。
これだけ表示スピードが遅いと検索結果の上位に表示されるのは絶望的です。Wixも表示スピードが遅いことは認めており改善に努めているようですが、レイアウトが簡単に出来るツールは裏では複雑な動きをさせているので、表示速度が大幅に改善されることは望み薄だと思います。
コンテンツの移転は手作業
Wixの表示スピードが遅いから、別のCMSに移転しようとする場合、ドメインの移管は問題無く出来ますが、コンテンツの移転は出来ません。MovableTypeからエクスポートしてWordPressへのインポートや、その逆など簡単にコンテンツを移すことが出来ますが、Wixはコンテンツをエクスポートする機能がありません。
コンテンツがエクスポート出来ないとなると、1つ1つのブロックをコピペするしかありません。Wixで大量のコンテンツの公開をしてしまってから移転を考えるとなると、移転作業は気の遠くなるような作業になります。
この移転作業が大変なことが分かって移転を断念すれば、Wixの思うつぼです。Wixでホームページの運営を続けて、なかなかアクセスが増えず、それでも良質なコンテンツの追加を続ければいつかアクセスが増えると思ってコンテンツの公開を続けている人ほど移転は困難になりり、Wixに縛られてしまいます。
簡単にホームページ制作できるツールには必ず大きなデメリットがある
Wix以外にも簡単にホームページ制作が出来るツールがありますが、そのようなツールには必ず大きなデメリットがあります。
作成に手間のかかる方法で作成したホームページは軽いページになるので、表示スピードは速くなりますが、レイアウトを簡単に出来るツールは表示スピードを犠牲にしていることは良くあることです。
どんなツールも良いことしか記載されていないので、その良さを鵜呑みにして、ホームページを開設してから、大きな問題に気付いても手遅れです。
手軽にホームページが作成出来るツールを利用する場合は、デメリットについてもネット上のある情報をよく調べて、そのデメリットが大きな問題では無いことを確認した上で採用するようにしましょう。
過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くのサイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります。
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